転職の面接ではどんな質問が来るの?バッチリ対策をしましょう!

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みなさんこんちには!

転職マネジメントにお越しいただきありがとうございます。

今回のテーマは、面接です。

転職で頭を悩ますものの一つに「面接」はありますよね。何を聞かれるのか、何を判断基準にしているのか、よく分からないですよね。

職歴について話すにしても、どんなポイントを強調すれば良いのでしょうか?

今回取り上げる研究は、新卒採用時の面接評価構造について分析しています。

新卒採用と転職採用では、若干条件は変わりますが参考になる点も多いはずです。

面接の評価構造を事前に把握しておくことで、どんな準備をすれば良いのか想定できます。

今回も少し長い記事になると思いますので、結果を早く知りたい方はスクロールしてくださいね。

では早速はじめましょう!

目次

取り上げる研究の紹介

取り上げる論文は2007年に日本労働研究雑誌より、岩脇千裕さんによって執筆された、「大学新卒者採用における面接評価の構造」になります。

岩脇千裕さんは2020年時点で、労働政策研究・研修機構人材育成部門主任研究員という経歴の方です。まさしく研究のプロの方です。

取り上げる研究は、実際に面接を担当した人を対象に調査しており人文科学的アプローチが取られています。

人文科学的アプローチでは現場を観察することに重点が置かれています。統計を回していく手法も大事ですが、現場を見ることでより深い洞察を得ることもできるのです。

今回の研究でも、リアルな現場から得られた示唆はとても参考になるはずですよ!では、早速はじめましょう!

前知識

面接で活用される一般的な手法は、志願者に過去の経験を語らせる方法です。

志願者の過去の経験が評価ポイントに合致しているのかによって、志願者の合否を判断しています。

こうした過去の経験を掘り下げる面接手法は、コンピテンシーを活用していると言われています。

コンピテンシーとは、優秀な社員に共通してみられる特性のことです。

企業は理想とする社員像を想定して、志願者がその理想的な社員像とどれくらい合致しているのかを判断しているのです。

ですが理想的な社員像を定義することは難しいですよね。

スーパーマンが良いのか、ウルトラマンが良いのか、何を持って理想とするのかは会社によってそれぞれですし、会社自身も分かっていないところが多いです。

理想的な社員像を定義できていないからか、面接を面接官に丸投げしてしまっている会社も少なくはないとのことです。

面接において、志願者を評価する具体的な評価基準を明文化していないケースもあります。

つまり面接官も何を基準に学生・転職者を評価するのか曖昧なケースが多いのです。

面接官がそんなあやふやな感じであれば、学生や転職者などの志願者が面接にどのように対応すれば良いのか、全く見当もつかないですよね。

岩脇千裕さんは、こうした面接における不透明な過程を能力・指標・評価方法という3つの観点から構造化・関連性を言語化しています。

面接において何を求められているのかという問いに対して、ぱっと霧が晴れるような一つの答えを提示しているのです。

研究のプロセス

企業が志願者に求める能力は年々変化しています。

近年では新卒学生でも即戦力が求められているとされています。

ここでいう即戦力とは何なのでしょうか?

岩脇さんによれば、即戦力は基礎能力と独自能力で構成されています。

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また研究の結果では、学生に求められている即戦力は高い基礎能力とのことで、

年々その水準が上がっているとのいうことです。即戦力がより強く求められている転職者の場合は独自能力の重要性が高いと思われますが、高い基礎能力も重要になります。

何故なら仕事をする上での基礎能力はどこにいっても重要だからです。

どうしても転職では独自能力に目が行きがちですが、面接で問われる基礎能力を重点的に調べている本研究も転職に興味関心がある、みなさんのお役にたつはずです

次に面接で問われているポイントを構造化した結果が一気にお見せします!

結果

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面接で評価されるポイントは、言語情報と非言語情報に分けられます。

言語情報とは話すことで得られる情報で、非言語情報は態度や表情から得られる情報です。

まずは簡単に非言語情報から説明しますね!

非言語情報の要素は大きく分けて「印象」と「マッチング」があります。

印象に関しては3つのポイントが見られます。

  • 視覚的:容姿や仕草
  • 聴覚的:声のトーンや話すスピード
  • 嗅覚的:体臭など

非言語情報から読み取られるマッチング要素は大まかに次のポイントがあります。

  • 目の輝き
  • 志願者から情熱が感じられるか
  • 社風とあうか

総じて「印象」と「マッチング」要素で構成される非言語情報からは、

  • 一緒に働きたいか
  • 好感が持てるか

というポイントがチェックされています。

次に言語情報に関して説明します。

言語情報の構成要素は「メタ情報」と「コンテンツ」に分けられます。

メタ情報は言語の運用を意味しており大まかに次の要素で構成されています。

  • ことばつかい
  • 返答の的確さ
  • 話し方が論理的な構成になっているか

会話が円滑に違和感なく進み、掘り下げた質問を繰り返しても回答に困らないことをチェックされています。

次に言語情報のコンテンツについて説明します。

コンテンツとは話す内容のことで主に2つのポイントがチェックされています。

  • 志願者の優秀さ
  • 会社とのマッチング

研究によると面接評価の全てチェックポイントの中で、過半数以上の項目が言語情報の「コンテンツ」に該当することが判明しています。

面接で問われている224項目のうちの131項目が「コンテンツ」によって判断されているのです。

また「コンテンツ」の131項目の中で「優秀さ」に関するものは82項目あります。

「優秀さ」とは冒頭に出てくる基礎能力に関連するものと考えられます。「優秀さ」について詳しく見ていきましょう!

優秀さ

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優秀さには5つの構成要素があります。

  • 課題達成能力
    • 目標を決めて課題を解決するまでのプロセスにおける能力を問われる
  • 自己コントロール能力
    • 課題解決における自分のコントロール能力を問われる
  • 対他者コミュニケーション能力
    • 課題解決において異なる意見の人と協力する能力を問われる
  • 知能・技術
    • 知識や技能の有無を問われる
  • 価値観
    • 面接全体を通して推測される

以上の5項目の中でも、特に課題達成能力・自己コントロール能力・対他者コミュニケーション能力が「優秀さ」を判断する上での重要ポイントになります。

以上が面接において問われる構成要素です。では面接でどのような対策をすれば良いのか解説していきます。

解説

面接の対策で真っ先にするべきことは、コンテンツをポイントに沿って整理することではないでしょうか。

転職面接で間違いなく質問されることは過去の経験についてです。

自分のエピソードを話す際に、やみくもに話すのではなく、評価ポイントに該当しているのかチェックすると有効的でしょう。

例えば自分が営業職の経歴があるとします。

営業のエピソードを話す際に、

  • 課題達成能力をアピールできているのか
  • 自己コントロール能力をアピールできているのか
  • 対他者コミュニケーション能力をアピールできているのか

をチェックして適切に自分がアピールできていることを確認しましょう。

ただ一つのエピソードで全ての要素を詰め込むと、話が長くなってしまいメタ情報や非言語情報の項目で減点されてしまう恐れがあります。

したがってエピソードは3つほど用意して、3つのエピソードで満遍なく評価ポイントをアピールできるようにすると良いのかもしれません。

メタ情報(会話の進め方)に関して対策することは、自分一人では会話はできないので一人だけで対策することは難しいと思います。

そこで例えば転職サービスのエージェントに、自分の話し方をチェックしてもらうというように、他の人に自分の会話の進め方のチェックしてもらう方法が良いでしょう。

チェックポイントとしては、

  • 聞き取りやすいか
  • 論理的、分かりやすいか
  • 印象良いか

といったポイントが考えられます。

メタ情報(会話の進め方)に関する私自身の体験ですが、真剣になろうとしすぎてしまい、表情が少し怖くなっていると指摘してもらったことがあります。

自分では全く気づいていないポイントでしたので、その後は出来る限り笑顔を交えることを意識してみると、なかなかうまく行きました。

みなさんもメタ情報(会話の進め方)に関して、他の人からチェックを受けると良い経験になると思いますよ!

最後に非言語情報ですが、これも対策は難しいですよね。

一つの対策と考えられるのは、志望先企業の従業員の方にカモフラージュする方法でしょうか。

企業のホームページに載っている人を真似た服装や髪型にすることや、志願先の従業員の方が、You tubeで喋っているのを発見したら、

その言葉つかいを真似てみる、といった方法があるのかもしれません。

ですが、カモフラージュをやりすぎても個性がなくなってしまい魅力が薄れてしまう危険性がありますよね。

社会人としての良い感じとは、どの会社でもある程度において共通するものだと考えられますので、そこまで深く考えず清潔感があれば良いのかもしれないです。

外見に関しては色々と考えるポイントがあって難しいと思うので、迷ったらカモフラージュしましょう!

まとめ

今回も長くおつきあいしていただきありがとうございます。

転職において面接は難所でありながら、対策方法が明確ではなかったと思われます。

面接に困っている方や不安を感じている方は面接で問われる能力の構造をチェックしてください!

既に対策ができていることと、対策できていないことが分かるはずです。

面接で一番問われる要素はコンテンツです。

話す内容が評価基準に該当するか事前にチェックすることで、適切なアピールになるはずです。

面接の構成要素を今回は整理しましたが、さらに細かく整理することができます。

面接の細かい要素に関しては、また別の機会で紹介していけたらと考えています。

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それでは今回はこれで終了となります。ありがとうございました!

参考文献

岩脇千裕(2007)「大学新卒者採用における面接評価の構造」『日本労働研究雑誌』リンク

新村出編 (1998) 『広辞苑第 5 版』 岩波書店