転職での職種の選び方は?職種を変える方が良い?

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転職を検討しているけれども、どんな職種を選べば良いのか悩んでいる方にこの記事を読んでいただきたいです。この記事を読んで、転職での職種選びの一般的な傾向を知ることで、漠然とした不安を解消していただき次の一歩を踏み出せるように後押しできれば幸いです!

みなさんこんにちは!

転職マネジメントのハラサンです!

今回もよろしくお願いします。

今回のテーマは次の通りになっています!

転職での職種の選び方は?職種を変える方が良い?

転職活動において職種の選び方は頭を悩ませる問題ですよね。

現職と同じ職種の方が良いのか、全く違う領域の職種の方が良いのか、

どのような決断をすれば良いのでしょうか?

転職の目的によっても答えが変わるとは思いますが、

転職での職種の選び方の一般的な傾向を知ることで、

自分の選択が生み出す結果を予測することができると思います。

こんなはずじゃなかった!と、

転職してから感じることはとても勿体無いことですので、

事前に知識を入れて対策しましょう!

それでは早速始めましょう!

目次

結論

早速ですが結論から紹介します。

職種による転職の一般的な傾向
  • 技術職の方は、前職に近い職種に転職する傾向が見られ賃金が高まりやすい
  • 専門職の方は、前職に近い職種に転職する傾向が見られ賃金はあまり変わらない
  • 管理職の方は、前職とは違う職種に転職する傾向が見られ賃金が下がりやすい

今回の研究では職種の中でもスキルの高い方々を

職種別で注目した傾向を分析しています。

職種によって傾向が異なることがわかりますよね!

次にこのような結果になる原因を分析していきますね。

職種の選び方に対する対策法やアドバイスは文末にまとめてあるので、

すぐにでも気になる方はスクロールしてくださいね!

研究の紹介

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取り上げる研究は2014年に日本銀行調査統計局から

永沼早央梨先生によって執筆された

「高スキル労働者の転職行動」

です。

この研究は日本銀行ワーキングペーパーシリーズとして取りまとめられたものです。

日本銀行の公式見解を示すものではないですが、

非常に参考になる研究がとりまとめられています。

気になる方はこちらのリンクをチェックしてみてください!

職種の整理

冒頭で技術職・専門職・管理職という

職種区分を提示しましたが、

一旦職種について整理・定義をしましょう!

技術職

職種:エンジニアを中心とする

業界:製造業や情報通信業を中心とする

専門職

職種:医師・看護師・教師・社会福祉専門職・法務・会計専門職

業界:医療・福祉業や教育・学習支援業など非製造業を中心とする

管理職

職種:経営・管理職

業界:幅広い

技術職と専門職の違いはパッと見ただけだと分かりにくいと思うので、

ご自身がどの職種に該当しているのかを確認してください!

職種別の転職パターン

研究では東京大学社会科学研究所附属社会調査の部署によって得られたデータを利用しています。

職種別の転職パターンについて推計をしています。

今回は推定結果のみをご紹介しますが推計方法を知りたい方は研究をチェックしてみてください!

研究では転職パターンを理解する際に、

スキル距離という考え方を筆者は提案しています。

スキル距離は産業や職種で求められるスキルの関連度として定義され、

スキル距離の数値が小さいほど仕事が似通っていると考えられます。

ではスキル距離を意識して、それぞれの職種別の転職パターンを見ていきましょう!

技術職の転職パターン

技術職の転職パターンは同じ産業で同じ職種への転職する傾向が強いです。

スキル距離からわかることは、

スキル距離がより小さい産業・職種に転職する傾向があります。

つまり技術職では転職後に要求される能力が前職と似ていることです。

具体的な能力は、知識・技能・興味・価値観、になります。

賃金の面では技術職の方が転職すると賃金が高くなる傾向があります。

賃金が高くなる原因としては次のことが考えられます。

  • 専門性が高い
  • 企業独自で求められるスキルのために人材が希少である

専門職の転職パターン

専門職の転職パターンは同じ産業で同じ職種への転職する傾向が強いです。

専門職は看護師・医師・会計士など免許を前提に特化された仕事なので、

他の業界や他の業種に転職するということはあまり見られません。

スキル距離からわかることは、

より小さい産業・職種に転職する傾向があります。

技術職では転職後に要求される以下の能力が前職と似ていることです。

  • 知識・技能・興味・価値観

賃金の面では専門職の方は転職しても、賃金はあまり変化がない傾向があります。

賃金が変わらない原因としては2つ考えられます。

1つ目の原因としては医師・看護師・会計士などの有資格者の賃金水準は、

業界スタンダートが形成されていることです。

2つ目の原因としては、求められるスキルは業界で統一されており、

病院や企業独自のスキルが少ないことです。

管理職の転職パターン

管理職の転職パターンは同じ産業で違う職種への転職する傾向が強いです。

つまりスキル距離でいうと、

距離が小さい産業で距離が遠い職種への転職する傾向が高いということです。

遠い職種へ転職する原因として考えられるのは、企業特殊的人的資本です。

企業特殊的人的資本についてはこちらの記事にて詳しく説明しているので

チェックしてみてください!

今回のシチュエーションにおける企業特殊的人的資本を簡単に説明すると、

マネジメントスキルは会社固有のものなので、

転職すると活用できなくなると考えられます。

したがって管理職の方は自分の持っていたスキルを活用できずに、

他の職種へ転職するのです。

以上の3つのパターンが職種別の転職パターン傾向でした。

では次に職種に限らない一般的な傾向を見ていきます。

転職パターンの一般的な傾向

転職パターンの一般的な傾向としては次の点が挙げられます。

  • 経験年数が高いほど同じ産業への転職する傾向にある
  • 転職時の年齢が高いほど賃金は低くなる傾向にある
  • 大企業から転職すると、どの職種でも賃金が減る傾向にある
  • 女性は前職と関連の低い産業や職種へ転職する傾向がある

年齢や会社規模・性別によって転職パターンの傾向が変化していることが分かります。

では転職パターンを踏まえて、どのような転職活動をすれば良いのでしょうか?

転職パターンを踏まえた転職活動

転職マネジメントとして提案する失敗しない転職活動はスバリ、

現職と似ている産業・似ている職種へ転職する」です。

この方法はベストではないかもしれませんが、

研究方法から考えると失敗はしないベターな方法であると考えられます。

考えてみれば当たり前ですが、

自分の経験を存分に活用できて馴染みのある仕事に転職した方が、

パフォーマンスを発揮できますよね。

現に技術職と専門職の方々は、

前職と似ている産業・似ている業界へ転職する割合が多く

転職をして賃金的にも損はしていないです。

一方で管理職の方は違う職種に転職してしまうので、

賃金が低下する傾向にあります。

研究によると管理職の方でも同じ職種に転職することができた方は、

賃金が高くなるという結果が出ています。

つまりみなさんがどんな産業でどんな役職であっても、

自分が行っている仕事と似ている仕事をできる企業に転職することが、

転職活動で失敗しない方法です。

つまり転職のセオリーでは職種を変えない方が良いというお話しですが、

職種を変えて新しい職種に挑戦したい方もいるはずです。

以前の記事でジョブマッチング理論を紹介しました。

ジョブマッチング理論では自分に合った仕事をすることが生産性を高めると

説明しています。

つまり職種を変えるのであれば、自分に本当にあった仕事にする必要があります。

自分にあった仕事に職を変えられれば、賃金のアップもみこめるのです。

逆に自分に合ってない職種に変えてしまうと、一般的な傾向に当てはまって

賃金が下がってしまいます。

そうはいっても自分に合った仕事を探すことは難しく、

自分にどんな適性があるのかを理解できている方は少ないはずです。

そんな場合は周りの人の意見を取り入れると良いのかもしれません。

転職サービスを活用してみるのも良いのかもしれません。

【リクルートエージェント】

まとめ

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今回は「転職での職種の選び方は?職種を変える方が良い?」について

解説しました。

結論
  • 技術職の方は、前職に近い職種に転職する傾向が見られ賃金が高まりやすい
  • 専門職の方は、前職に近い職種に転職する傾向が見られ賃金はあまり変わらない
  • 管理職の方は、前職とは違う職種に転職する傾向が見られ賃金が下がりやすい
対策方法

セオリー:現職と似ている産業・似ている職種へ転職する

挑戦的:自分に合った仕事を探す

転職では失敗しないことも大切ですし、好きなことをできるようにすることも大切です。

環境を重視するのであれば、セオリー通りの対策方法を採用し、

挑戦的に仕事をしたいのであれば、妥協せずに自分にあった仕事を探しましょう!

それでは今回はこれで以上となります。

転職マネジメントでは転職に関する情報を発信していますので、

今後もチェックしてください!

参考文献

永沼早央梨(2014)「高スキル労働者の転職行動」日本銀行調査統計局 リンク